猛暑を避けて露地トマト栽培
1.栽培前に考えること-気温変移(2018年夏を参考に)
▶定植後の栽培適温は、日中23-29℃/夜間10-15℃
**日本列島のほぼ真ん中に位置することから、東京を基準に考えると・・
●2018年4月・東京の気温カレンダー | ○4月19日以降から 最低気温、最高気温ともに安定し、栽培適温の範囲内に落ち着くようになった |
▶29℃を超える高温になり、栽培が困難になるのはいつからか?
●2018年6月・東京の気温カレンダー ●2018年7月・東京の気温カレンダー | 6月25日以降からいきなり30℃超え、7月一週目後半はいくらか落ち着いた しかし ×7月2週目以降は断続的に30℃超え |
4月半ば過ぎに定植⇒7月第一週目で収穫完了するローメンテナンスな品種はないか?
2.“支柱と芽かき不要”かつ“早生”-おすすめ品種
**品番、品種名クリックで商品サイトへ! | **生育日数は定植~収穫までの日数 |
品番 | タイプ・大きさ | 品種名/固定種orF1 | 生育日数 | 特長 |
ADS/Tomato3 | カランツ | Sweet cheriette/固 | 35日 | 果実のサイズは フサスグリ~チェリー |
TM905 | チェリー | Tidy treats/F1 | 50-55日 | とにかく多果性 |
3750 | カクテル | Glacier/固 | 55日 | エアルーム 28-56g/果 |
3376 | 加熱調理 | Sunrise sauce/F1 | 57日 | ローマタイプ 耐病性有 115-170g/果 |
ADS/Tomato1 | グレープ | Komohana/固 | 60日 | 高温多湿に強い タネ少、裂果に強い |
178 | スライス | Polbig/F1 | 60日 | 耐病性有 170-225g/果 |
741 | スライス | Valley girl/F1 | 65日 | 耐暑・耐病性有 多果性 200-225g/果 |
TM974 | 加熱調理 | Nova/固 | 65日 | ローマタイプ |
3.栽培スケジュール
4.一気にどっさり収穫したトマトを使って、『長期保存用トマトの水煮』を作ろう!
支柱なし・短期収穫のトマト品種は、収穫が一気に集中し、収穫期間はせいぜい2週間程度で栽培終了となります。この果実の成り方は、加熱調理用品種にはもってこい!一度にどっさり収穫して、その後長期に渡って料理に使う保存用の水煮やトマトケチャップが大量に作れます。
◆【パスタやピザソースに後々使える♪】トマトの水煮
1.約800gの加熱調理トマトを準備します。
その丸みを帯びたお尻部分に、×印の切り込みを浅く入れます。
2.できるだけ大きなボウルやバケツに氷を入れ、氷水を作っておきます。
3.寸胴鍋のような大鍋にたっぷりお湯を沸かし、沸騰したところに1のトマトを入れます。1-2分後、×印を入れたところから皮が剥がれてきたら火から下します。
4.3のトマトをすぐに2の氷水の中に付けて、短時間のうちに冷まします。
5.熱が冷めたらすぐ氷水から引き揚げ、皮が剥がれている×印部分からクルっと皮を剥きます。縦半分にカットして、中に入っているタネを取り除きます。この時したたる果汁は取っておいてください。ヘタ周辺部分は、切り落とします。
6.滅菌処理したての1リットル保存ビンを6つ用意します。
各ビンに、レモン汁少々(酸により、保存性を一層高めるため)、小さじ一杯の塩、バジルの葉2枚を入れます。
ここに5のトマトを丁寧に押し込んでいきます。ヘラを使いながら、空気穴の開かないよう入れていってください。
7.5で取っておいたトマト汁を、ビンの口から1-2cm下の位置まで注ぎ入れ、フタを閉めます。フタは清潔なフキンを使って、きっちり固く閉めます。ビンの側面もきれいに拭き取ります。
8.大鍋にお湯を沸かし、やけどに注意しながらビン同士が接しないよう、3cmほどの間隔を空けて大鍋の中に立てて並べます。(ビン同士が接すると、沸騰時にぶつかり合って破損の原因になります)
9.8の上からお湯を足し、ビンのフタより少し下の高さの位置まで注ぎます。
10.大鍋のフタをして、強火で一旦沸騰させ、その後は火を弱めて約45分間煮沸します。
11.やけどしないように、大鍋からビンを取り出し、常温に置いて丸一日冷まします。
12.ビンのフタを上から押さえてみて、凹んだままの状態であれば煮沸成功です。
暗い場所で約1年間の保存ができます。
もし凹みが跳ね返ってくるようであれば、煮沸は失敗です。
長期間の保存はできませんので、冷蔵庫に入れて2週間以内に使い切るようにしてください。
以上の全レシピの参考:http://www.marthastewart.com/
ここに記載のレシピは、海外のサイトで掲載されたものを簡潔に記しています。
画像はすべてオリジナル記事によるものです。